高校生

15か16歳くらいの時に、

私は何も無かった。

そんな自分が虚しくて

神社へ行った時、

小さなピンクのお守りを買って

30歳に私は私の幸せを見つける。

と固く誓い、

そして漠然と夢を膨らませていた。

それはいつしか、

夢を叶え

どこかのビルでたたずむ二人と

ガラス越しの夜景

そんなイメージになった。

30歳になるまで

私は自分が想像も出来なかったような

人生を歩んだ。

だけどその漠然とした夢を

忘れた事はなかった。

具体的なものが何かは分からなかったけど

ずっと追い求めた。

だからその為に真っ直ぐ生きた。

自分を信じて。

30歳の誕生日になる年に、

私はこれまでの人生で経験した事のない程の

満ち足りた心で

二人夜景を見た。

夢は叶った。

それはきっと、この時だったと思う。

たくさんの別れ

15年という時間

その全てを超えた瞬間だった。

あなたに会えて良かった。